稲盛財団 / 社会啓発事業 / イナモリフェロープログラムについて

イナモリフェロープログラムのあらまし

稲盛財団は、国家や企業など、集団を正しく導き、世の中に幸福と繁栄をもたらす「真のリーダー」が育つことを期待し、「イナモリフェロープログラム」を展開しています。本プログラムの意義、精神を正しく理解した熱意あるリーダー候補者の中からイナモリフェローを選抜し、所定の研修を受講いただいております。

イナモリフェローとは 〜イナモリフェローが目指すべき真のリーダー像〜

11世紀の中国北宋時代の大学者蘇洵が「一国は一人をもって興り、一人をもって滅ぶ」と喝破したように、国家であれ、企業であれ、あらゆる集団の盛衰は、そのリーダーによって決まることは明らかです。人々に幸福と繁栄をもたらすリーダーがいる一方で、戦乱や貧困をもたらし、その集団を不幸に陥れるリーダーも数多く存在します。歴史を紐解けば、人類の歴史とはまさにリーダーの歴史なのです。
現在、我々は急激な人口の増加と資源の枯渇、環境破壊、そして、欲望の暴走、心の荒廃という古今未曾有の外的、内的危機に直面しています。また米国に端を発する金融危機の余波は瞬く間に全世界に広がり、経済の急激な減速は、市民生活を根底から揺るがす事態に発展しています。危機を招来した原因は数多くありますが、どのような原因があったにせよ、そこに至るまでリーダーの存在が深く関わっていたことは事実であり、今後もそれは変わることはありません。人類はこのように、極めて重大な岐路に立っており、今後我々が文明生活を維持できるか否かは、各国・各分野において素晴らしいリーダーを得られるかどうかにかかっているのです。ゆえにリーダーたる者の資質は、一層厳しく問われなければなりません。そして、時間と労力を惜しまずに、我々は人類を正しく導くことのできる優れたリーダーを地道に育てていかなければならないのです。
さて、リーダーには並外れた「才覚」や「努力」が必要であることは誰もが一致するところです。ところが、これまで数多のリーダーが、過信や驕りから、「才覚」の使い方や「努力」の注ぐべき方向を誤り、自ら破綻し、人生を汚してきました。このことは「才覚」や「努力」だけでは、真のリーダーは務まらないということを意味します。真のリーダーであるためには「才覚」や「努力」を正しくコントロールするもの、即ち「人格」が必要であります。己を戒めるものは、まさに「人格」なのです。一方、人にはもって生まれた「性格」があります。「性格」は一人ひとり違い、必ずしも万人が優れた「性格」を持ち合わせているわけではありません。我々は真面目に人生を歩もうとするなら、長い時間をかけて、この「性格」の歪みや欠点を修正する必要があります。そして、「哲学」、「宗教」、「聖賢の教え」、あるいは「親」から教わった「人間としての正しい生き方」、「人間としての基本的な規範」を繰り返し、しっかり身に付けることで、歪みや欠点を直すことができるのです。その結果得られるものが「人格」です。真のリーダーであるためには、生涯を通じてこの「人格」を高め続け、「才覚」や「努力」の向かう先を正しく制御し、謙虚にして驕ることなく、人のとるべき道を歩まなければなりません。
また、世の中には自分の才能を自分自身のために使う人がいます。しかし、人間はたまたま現在の才能をもってこの世に生まれてきたのであり、自分の意思がそうさせた訳ではありません。人間の本質というものを突き詰めて考えていくと、どんな人間であれ、等しくみな「存在」としかいいようのないものであることが分かってきます。そうであれば、人間のもつ才能は、誰に帰属するというものでもなく、それは天から一時的に預かったいわば「預かり物」といえるのではないでしょうか。そうであるなら、その才能を自分のためにのみ使うことは許されないはずです。才能が自分のものではなく、天からの預かり物であるということに気付いたとき、自己の才能を誇示する愚や、謙虚にして驕らないことの大切さが心に響いてくるはずです。リーダーならば、常にこのことを深く噛み締めなければなりません。才に溺れるリーダーには、リーダーたる資格はないのです。
そして何よりも大事なことは、リーダーは物事を判断するとき、私心をいささかも差し挟んではならないということです。私利私欲を捨て去り、「利他の心」で判断し、自己犠牲をも厭わない人でなければ真のリーダーはつとまらないのです。
「イナモリフェロー」は、どのような分野に身を置くにせよ、人類全体の健全な発展を願い、地球規模の大局的な視野に立って、リーダーシップの本質を探究し、リーダーのあるべき姿を模索し、そして果敢に行動を起こすことのできる者でなければなりません。そして「イナモリフェロー」が生涯をかけて目指す真のリーダー像とは、己の「人格」を高め続け、与えられた才能を惜しむことなく発揮し、そして、私心のない心で集団をリードし確実に発展へと導いていくことができるばかりでなく、“存在そのもの”がリーダーシップと言われる極みに達することに他ならないのです。
(2009.1.1)

イナモリフェロープログラムの概要

イナモリフェロープログラムとは、米国ワシントンD.C.の戦略国際問題研究所(CSIS)内のアブシャイア・イナモリ リーダーシップアカデミー(通称AILA)が実施するリーダーシップ研修です。本プログラムは、AILAの事業の中で、日本のリーダーを育成する特別プログラムとして、2003年から開始されましたが、その目的は、国際感覚に優れ、創造性に富み、優れた人格を身につけた日本人リーダーを継続的に育成、輩出することにありました。その後2005年に、より多様でグローバルな視点からリーダーシップを探究すべく、日本以外の国から選抜されたフェローが加わり、プログラムの名称を「AILA国際フェロープログラム」と改め、研修の充実を図りつつ現在に至っております。AILAでの研修は毎年秋と春にそれぞれ1週間のカリキュラムで実施されます。イナモリフェローは本カリキュラムを通じて、国際政策上の諸問題を中心に、その解決に向けて発揮されるべきリーダーシップと意思決定について研究、議論を行います。フェローは研修プログラムに沿って講義、討論、ケーススタディ、ロールプレイ、プレゼンテーションなどに参加し、意見交換、政策分析、実践的訓練を通じてリーダーシップのあり方を、特に倫理面や創造性などに焦点を充てながら探究し掘り下げていきます。本研修はCSIS若手専門家やインターンからも参加を募る場合があり、それによりイナモリフェローとCSISコミュニティーとの交流の機会も与えられます。

前期研修:
2013年10月13日(日)〜10月18日(金)
リーダーシップの本質と倫理的要素について
※参考 2012年度 前期研修
The Fundamentals of Leadership
Leading with a Global Outlook
後期研修:
2014年4月28日(月)〜5月2日(金)
公共政策についての実務的な議論
※参考 2011年度 後期研修
Japanese-US Relations
In Japan’s Neighborhood

尚、旅費、滞在費その他経費として1人当たり1万米ドル(前期:5千米ドル、後期:5千米ドル ※源泉課税対象)がアカデミーより支給されます。

関連サイト:CSIS ホームページ

米国研修の写真(2012年度イナモリフェロー)

CSIS内での前期研修の様子
CSIS内での前期研修の様子

イナモリフェロー第9期生とAILA国際フェロー
イナモリフェロー第10期生とAILA国際フェロー

参加が可能な行事

(1) 盛和塾世界大会
若手企業家の経営塾である「盛和塾」の世界大会にご参加いただけます。企業経営におけるリーダーシップや経営哲学について2日間に亘ってじっくりと学んで頂く機会をご提供するものです。尚、本大会は会員である塾生を対象としたものですが、イナモリフェローの研修の一環として盛和塾事務局様より大会参加の機会をいただいているものです。
関連サイト:盛和塾

盛和塾
盛和塾世界大会の様子

(2) 京都賞授賞式及び関連行事
(3) CSISフォーラム

CSIS京都フォーラム2009の様子
CSIS京都フォーラム2009の様子

写真右から2人目は第1期生の古川元久氏
写真右から2人目は第1期生の古川元久氏

(4) その他、稲盛財団やCSISが主催する講演会、シンポジウム

イナモリフェローOB会

所定の研修プログラムが修了するとイナモリフェローはOB会の会員となります。OBフェローは年1回開催されるOB会に参加できます。また、イナモリフェローの主体的な取り組みを通じて、稲盛財団事務局は継続的にOB相互の、あるいは稲盛財団の関係先とのネットワーク作りを後押しするとともに、リーダーシップを研究するための素材や機会、場所を提供します。

PDFイナモリフェローOB会 趣意書、会則(PDFファイル:119KB)

イナモリフェローの責務

1.
イナモリフェローは、意欲的に研修に臨み、全ての研修を修了することが求められます。
2.
研修終了後も、リーダーとしての資質や人格を高めるために自己研鑽努め、真のリーダーとして世界のため日本のために尽くすことが求められます。
3.
稲盛財団が主催する各種フォーラムやシンポジウム等の行事において、要請がある場合はパネリストや講師として参加します。またイナモリフェロープログラムの意義・精神の普及に努めます。

2012年度 イナモリフェロー(第10期生)

2012年度(第10期生)

顔写真岩 希世
(いわさき きよ)

フリーアナウンサー
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顔写真片山 健太郎
(かたやま けんたろう)

IMF(国際通貨基金)職員
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顔写真佐野 徹
(さの とおる)

日本テレビ放送網株式会社 海外ビジネス推進室 海外事業担当部長
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顔写真松野 慎治
(まつの しんじ)

株式会社京都銀行 証券国際部アジアデスク
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顔写真佐藤 高廣
(さとう たかひろ)

京セラ・ドキュメント・ソリューションズ・フランス ゼネラルマネージャー
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これまでのイナモリフェロー

2003年度(第1期生)

顔写真古川 元久
(ふるかわ もとひさ)

民主党衆議院議員
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顔写真桜内 文城
(さくらうち ふみき)

日本維新の会衆議院議員
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顔写真二之湯 武史
(にのゆ たけし)

CLアカデミー代表
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2004年度(第2期生)

顔写真北神 圭朗
(きたがみ けいろう)

前民主党衆議院議員
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顔写真白石 洋一
(しらいし よういち)

前民主党衆議院議員
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顔写真野田 智義
(のだ ともよし)

特定非営利活動法人アイ・エス・エル 理事長
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2005年度(第3期生)

顔写真小川 淳也
(おがわ じゅんや)

民主党衆議院議員
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顔写真藤末 健三
(ふじすえ けんぞう)

民主党参議院議員
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2006年度(第4期生)

顔写真奥 健一郎
(おく けんいちろう)

国立大学法人鹿児島大学稲盛アカデミー教授、経営教育部門長
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顔写真近藤 正晃ジェームス
(こんどう まさあきらジェームス)

Twitter Japan 日本代表
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顔写真後藤 祐一
(ごとう ゆういち)

民主党衆議院議員
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2007年度(第5期生)

顔写真新井 健資
(あらい かつとし)

株式会社 やすらぎ 代表取締役社長
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顔写真我喜屋 まり子
(がきや まりこ)

ハーバード大学 ロースクール国際交渉プログラムシニア・アカデミックアドバイザー
同大学 ラーニング・イノベーション研究プログラムグローバルチェアー
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顔写真東海 由紀子
(とうかい ゆきこ)

eBay Inc 執行役員政府渉外担当本部長(日本担当)
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2008年度(第6期生)

顔写真樋原 伸彦
(ひばら のぶひこ)

早稲田大学 ビジネススクール准教授
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顔写真水田 愼一
(みずた しんいち)

国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA) 情報分析官
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顔写真三輪 茂基
(みわ しげき)

ソフトバンク株式会社 経営戦略室長
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2009年度(第7期生)

顔写真山中 俊之
(やまなか としゆき)

株式会社 グローバルダイナミクス 代表取締役社長
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顔写真吉田 英雄
(よしだ ひでお)

京セラ株式会社 半導体部品事業本部 海外営業部部長兼特品営業部部長
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顔写真原 健一
(はら けんいち)

公益財団法人稲盛財団 広報渉外部長
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2010年度(第8期生)

顔写真猪熊 篤史
(いのくま あつし)

渋川市議会 市民経済常任委員
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顔写真嘉野 浩市
(かの こういち)

京セラ株式会社 関連会社統轄本部本部長
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顔写真姫田 和仁
(ひめだ かずひと)

公益財団法人稲盛財団 経理財務部長
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2011年度(第9期生)

顔写真鈴木 晶子
(すずき しょうこ)

京都大学大学院 教育学研究科教授
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顔写真星野 俊也
(ほしの としや)

大阪大学大学院 国際公共政策研究科研究科長
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顔写真品川 直
(しながわ ただし)

京セラ株式会社 ファインセラミック事業本部 ファインセラミック営業部部長
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[所属・肩書は2013年2月25日現在]

この件についてのお問い合わせは

〒600-8411
京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620
COCON烏丸7F
公益財団法人 稲盛財団
イナモリフェロープログラム係
Tel:075-353-7272
Fax:075-353-7270
Email:leadership@inamori-f.or.jp

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