新年のご挨拶

皆様に謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
また平素より、多くのご支援ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

昨年は、2020年早春からの新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、弊財団でも引き続き活動を見直す1年となりました。

未だ多くの制約が残る中、国際賞「京都賞」は、一昨年に続き、京都での授賞式の開催は見送り、代わりに特設ウェブサイトを開設し、受賞者による記念講演および受賞者を紹介する動画を配信いたしました。

研究助成事業では、若手研究者への研究助成とともに、研究者を長期支援する「InaRISフェローシップ」プログラムを実施いたしました。また社会啓発事業では、こどもたちが身の回りの不思議を見つけるウェブサイト「キヅキランド」を開設し、発見を深堀りするナビゲーター役と一緒に体験するワークショップをオンラインで開催いたしました。

そのような中、新しい事業として、京都市交響楽団と協同し、文化芸術の振興を目的とした取り組み「INAMORI ミュージック・デイ」を開始、秋には1回目として多くの方々のご参加を得て、招聘アーティストによるコンサートや、美術館でのミニコンサート、高校への出張授業を行いました。弊財団では、今後とも同事業を通して、市民や学生のみなさまに文化芸術のすばらしさを再発見し、人生をより豊かにするための機会を提供してまいりたいと考えております。

新しい年を迎えるにあたり、私ども稲盛財団では「人類の未来は、科学の発展と人類の精神的深化のバランスがとれて初めて安定する」との理念のもと、今後とも様々な事業活動を通して人のため世のためお役に立てるよう、気持ちも新たに努力してまいる所存です。本年もなにとぞご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2023年 元旦

公益財団法人 稲盛財団
理事長 金澤しのぶ
ニュース一覧へ戻る