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第34回京都賞の授賞式が開催されました

The 2018 Kyoto Prize Presentation Ceremony

科学や文明の発展、また人類の精神的深化・高揚に著しい貢献をした人々に贈られる京都賞の授賞式が、11月10日、国立京都国際会館で開催されました。

このたびの受賞者は、先端技術部門「バイオテクノロジー及びメディカルテクノロジー」分野からカール・ダイセロス博士(神経科学者、アメリカ)、基礎科学部門「数理科学(純粋数学を含む)」分野から柏原正樹博士(数学者、日本)、思想・芸術部門「美術(絵画・彫刻・工芸・建築・写真・デザイン等)」分野からジョーン・ジョナス氏(現代美術家、アメリカ)が選ばれました。なお、ダイセロス博士は、京都賞史上最年少となる46歳での受賞です。

 

各受賞者の贈賞理由はつぎのとおりです。

Dr Karl Deisseroth

カール・ダイセロス博士
緑藻類の光依存的イオンチャネルであるチャネルロドプシンに着目し、ミリ秒単位で神経活動を光で制御できる方法を開発し、新たな学問領域「光遺伝学(Optogenetics)」を創成した。これにより、システム神経科学に神経集団活動と脳機能の因果関係を証明可能とする方法論を与え、大きな変革を引き起こした。

 

Dr Masaki Kashiwara

柏原 正樹 博士
D加群の理論を確立し、代数解析学の構築に決定的な役割を果たした。特にその展開において、リーマン-ヒルベルト対応の確立と表現論への応用、結晶基底理論への貢献をはじめとした多くの業績により数学の諸分野にわたって影響を与え、その発展に大きく貢献している。

 

Ms Joan Jonas

ジョーン・ジョナス氏
パフォーマンスとビデオアートを融合させた新しい表現形式を創始し、進化・洗練させることで現代美術の最先端を走り続けてきた。観る者に多様な解釈を許す迷宮的な作品によって、1960年代アヴァンギャルドの遺産をポストモダン芸術の枠組みへ発展的に継承し、後続世代へ多大な影響を与えてきた。

 

京都賞は稲盛財団(稲盛和夫理事長)から毎年贈られる国際賞で、先端技術部門、基礎科学部門、思想・芸術部門の3部門12対象分野から成り立ちます。この賞の最大の特徴は、各人の素晴らしい業績はもちろんのこと、それを成し遂げた感性や意識・人生哲学をも含めた、現代の知性ともいうべき「人を讃える」ことにあります。

授賞式には弊財団名誉総裁の高円宮妃久子殿下がご臨席のもと、学術や文化など各界の著名人などおよそ1,200名が出席。三村髙志博士(第33回(2017)先端技術部門)ら、過去の京都賞受賞者も列席するなか、京都市交響楽団の奏でる祝典序曲につづき、観世流能楽師・片山九郎右衛門氏による奉祝能「嵐山」が式に華を添え、井村裕夫会長から各受賞者に、京都賞メダルとディプロマ(賞状)、および副賞として賞金1億円が贈られました。

 

Celebratory Noh Performance

安倍晋三首相、ドナルド・トランプ米大統領から祝辞が披露されたのち、聖母学院小学校合唱団の着物姿の子どもたちによる受賞讃歌を披露。

授賞式に引きつづき、受賞者の栄誉を祝した晩餐会が催され、稲盛理事長が「おかげさまで、京都賞は来年、一つの節目ともなる創設35周年を迎えさせていただきます。これからも、この私どもの活動が、人類社会の進歩発展の一助とならんことを切に願い、研鑽を重ねて参る所存でございます」と挨拶しました。

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