坂井 禎介 Teisuke Sakai

奈良女子大学 研究院生活環境科学系専任講師※助成決定当時

2026たかめる人文・社会系

採択テーマ
亭(東屋)の通史構築
キーワード
研究概要
建築史では、歴史の表舞台に立つ巨大建築の研究が主でした。一方、本研究では庭の中に建つ3mほどの小さな東屋(=亭)を着目します。東屋は壁がほぼなく、周囲の自然の眺望や遠くの山々まで取り込むため、その空間的広がりは数kmにも及びます。この小さくも豊かな空間は山水画などにも描かれ、建築という物理的制限を超えて文人の理想の住まいと結びついてきました。この文化は、中国で生まれ、韓国や日本へ伝わり、18世紀には西洋にも伝わるという世界的なテーマです。本研究では、この小さな東屋の文化史を世界的視野から明らかにします。

助成を受けて

本研究では、東屋(亭)という小さな建築を手がかりに、建築・庭園・絵画・文学が結びつく東アジアの文化を総合的に読み解くことを目指しています。これまで個別に論じられることの多かった資料や分野を横断的に検討することで、建築を単なる構造物ではなく、人が自然を感じ取り、思想や美意識を表現する文化的空間として捉え直したいと考えています。_x000D_
建築を単なる物理的構造物ではなく、自然・思想・芸術が交錯する文化装置として捉え直すという研究視座に対して評価いただき助成いただきました。この研究は、庭園史、美術史、建築史で分野を超えて議論する中で発想できた研究テーマですので、今後も、中東、インド、東南アジアなどにも東屋のような建築はあるでしょうし、他分野も視野にいれながら、研究を進めていくことで、国際性豊かで学際的な研究成果が発表できるよう、精進します。

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