
衝突型加速器の生成するニュートリノの初観測に至るまでには紆余曲折がありました。「人の行く裏に道あり花の山」や「幸運の女神には前髪しかない」といった先人の言葉が示す通り、未踏の方向に踏み出す意思と、わずかな機会を逃さず掴む姿勢が、新たな研究領域を切り拓く原動力であったと感じています。
従来の衝突型加速器において見過ごされてきたビーム軸の直上に着目することで、世界最高エネルギーにおけるニュートリノ物理など新たなフロンティアの開拓を可能としてきました。本研究はさらなる新機軸を希求し、LHCのビーム軸の「裏」に道を見出すとともに、LHCの長期運転停止前の最後の三か月という「前髪」を捉え、次なる展開へと繋げるものです。
理工系(たかめる)領域