音野 瑛俊 Hidetoshi Otono

九州大学 大学院理学研究院准教授※助成決定当時

2026たかめる理工系

採択テーマ
衝突型加速器の生成するニュートリノの初観測から3年、さらなる発展への架け橋
研究概要
素粒子の一つであるニュートリノは、極めて軽い質量と高い透過力を持ち、宇宙の創生と進化の鍵を握る。FASER実験が大型ハドロン衝突型加速器(LHC)において実現したニュートリノの観測は、素粒子研究の新たな地平を切り拓くと同時に、それをプローブとする原子核・宇宙線研究の創成へと繋がった。本研究では、少人数の国際チームによってFASER実験へ大胆かつ迅速に導入した新型カロリメータの本格稼働と先鋭化を推進し、特に電子型ニュートリノの測定を飛躍的に向上させることで、高エネルギー領域に潜む新たな物理の解明に挑む。

助成を受けて

衝突型加速器の生成するニュートリノの初観測に至るまでには紆余曲折がありました。「人の行く裏に道あり花の山」や「幸運の女神には前髪しかない」といった先人の言葉が示す通り、未踏の方向に踏み出す意思と、わずかな機会を逃さず掴む姿勢が、新たな研究領域を切り拓く原動力であったと感じています。
従来の衝突型加速器において見過ごされてきたビーム軸の直上に着目することで、世界最高エネルギーにおけるニュートリノ物理など新たなフロンティアの開拓を可能としてきました。本研究はさらなる新機軸を希求し、LHCのビーム軸の「裏」に道を見出すとともに、LHCの長期運転停止前の最後の三か月という「前髪」を捉え、次なる展開へと繋げるものです。

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