- 採択テーマ
- 近現代日本の伝統音楽・伝統芸能をめぐる聴覚文化論:仲介者としての音楽研究者・芸能者・講演家の表現
- キーワード
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- 研究概要
- 本研究は、伝統的な音楽芸能の「語り」の芸を近現代において理解するために新しい「語り」の聴覚的表現を創出した人々に光を当て、その仲介者としての仕事を聴覚文化史上に位置づけつつ、それを応用した聴覚的表現を現場で検討することを目的とする。具体的には、①伝統音楽・伝統芸能についての「解説」を得意とした音楽研究者、②伝統芸能を「話芸」で刷新した芸能者、③伝統芸能を援用した「講演」で魅惑した講演家の表現を取り上げ、音響的側面と文化的側面から分析した後、実際の「語り」の上演の場でフィードバックを積み重ねる。
助成を受けて
私の研究は、伝統音楽・伝統芸能に関する「解説」「話芸」「講演」といった、これまで芸術学においてあまり研究対象とされてこなかった「語り」の表現によって活躍した20世紀の先人たち(小泉文夫・小沢昭一・中村天風など)に光を当てるものです。テレビやインターネットなど視覚表現が優先される現在、聴覚表現は二次的に捉えられがちです。ゆえにこそ、「百聞」が「一見」よりも人の想像力を掻き立て、人に思考をさせ、人を動かすことを、新たな角度からの「語り」の研究とその実践によって、明らかにしていきたいと思っています。
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