
ケースウエスタンリザーブ大学(米国オハイオ州クリーブランド市)の「倫理と叡智のための稲盛国際センター」は、2026年稲盛倫理賞にフランク・ムギシャ氏を選出したことを発表しました。
ムギシャ氏は、ウガンダのLGBTIの人権擁護活動家であり、Sexual Minorities Uganda(SMUG)およびSMUGインターナショナルの事務局長を務めています。ウガンダ国内だけでなく、世界中のすべての人々の基本的人権を守るために力を尽くしてきました。
稲盛倫理賞は、ケースウエスタンリザーブ大学「倫理と叡智のための稲盛国際センター」が主催する国際賞で、模範的なリーダーシップを実践し、人類社会の向上に多大な貢献をした個人に2008年以来毎年贈られてきました。同センターは稲盛財団からの寄附により設立され、世界中に倫理的なリーダーシップを醸成することを目的に教育研究活動を行っています。
今回の受賞者発表に際し、同大学のエリック・ケーラー学長は、ムギシャ氏の人権への献身と活動が多くの人々に感銘を与えていると述べました。また学長は、ムギシャ氏が強い使命感と明確な目的意識に突き動かされながら、世界中で人々の人生を変え続けていると評価しています。
ムギシャ氏は、2026年9月17~18日にケースウエスタンリザーブ大学で開催される稲盛倫理賞の授賞式および無料公開講演、学術シンポジウムのパネルディスカッションに出席する予定です。
<ムギシャ氏プロフィール(参考: ケースウエスタンリザーブ大学による発表(英語) )>
ムギシャ氏は、何千人ものウガンダのLGBTIの人々を迫害や投獄、死から守るための草の根運動を率いてきました。2004年に、家族や友人にカミングアウトしている、またはカミングアウトを考えているLGBTIの人々を支援するネットワークであるIcebreakers Ugandaを設立しました。ウガンダではLGBTIを公言することが一部の法律、また社会通念において犯罪とみなされることがあることから、こうした人々にカウンセリング・自殺予防・教育などの支援を提供しています。
その後、ムギシャ氏は SMUGで活動を拡大しました。SMUGは、ウガンダ初のLGBTI向け医療センターを含む40以上の団体を傘下に持つ組織です。ウガンダのLGBTIコミュニティの平等を推進するだけでなく、ムギシャ氏とSMUGは、ウガンダ議会や米国地方裁判所で反LGBT活動家たちとの法的・思想的な闘いを長年にわたり続けてきました。
ムギシャ氏は、ウガンダの反同性愛・性犯罪関連法に反対する運動を主導してきました。この法律では、クィアであることが犯罪とされ、同性愛行為はすべて非合意とみなされ、場合によっては死刑が科されることもあります。2024年には法律の大部分が維持されましたが、彼らの働きかけにより、医療・住宅を制限したり、同性愛の疑いのある行為の報告を義務化したりする規定は削除されました。現在も、ウガンダ最高裁での全面無効化を目指す取り組みが続いています。
ムギシャ氏は14歳のときに兄にカミングアウトしました。ウガンダの首都カンパラ郊外の厳格なカトリック家庭で育った彼にとって、東アフリカのこの国でカミングアウトすることは、暴力、投獄、死のリスクを伴う行為でした。
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