こども科学博2026「地球を探検」を開催しました!

調査船を眺める子どもの様子

子どもたちが不思議と出会い、自分で調べてみようと思うきっかけとなることを目指す、小学生向けの科学の祭典「こども科学博2026」を、7月31日(金)~8月2日(日)の3日間、京都市勧業館みやこめっせで開催しました。真剣な眼差しで目の前の不思議と向き合う子どもたちの様子をお届けします!

8月6日更新:「インタビュー」を追記しました。

イベントレポート

2026年のテーマは「地球を探検」。普段の生活からは想像もつかないような火山や深海、巨大台風といったダイナミックな世界も、実は私たちの毎日とつながっていることに着目し、身近な石や地形、雲の観察を通して、地球の不思議を発見する機会を提供しました。

イベントの概要はこちら

各ブースでは、地球や自然のしくみを身近に感じられる多彩なプログラムを実施し、五感と想像力をフルに使って地球の不思議に一歩ずつ迫りました。体験型のワークショップでは、子どもたち自身が手を動かして実験に挑戦。ひとつひとつの手順を丁寧に確かめながら取り組み、地球の不思議を身をもって体験しました。

顕微鏡で石の模様を観察する子ども
顕微鏡を使って、石の模様をじっくり観察 【チャレンジ!石クエスト】
大型モニターに映る航空写真の解説をする科学コミュニケーターと、それを聞く子どもの様子
科学コミュニケーターが航空写真の解説 【地球で迷子】
綿を使って台風の雲の形をつくる子どもの様子
綿を使って台風の雲を再現! 【きみならどうする?巨大台風】
深海と同じ水温の水に手を浸す子どもたちの様子
冷たさにびっくり!深海と同じ水温をリアルに体験 【深海調査!生きもの発見!】
手のひらをかざして風車を回している子どもの様子
手のひらの温もりで上昇気流を起こす!クルクル回る風車 【空気の流れ大実験】
石の薄片を観察する子どもの様子
偏光フィルターを通すと、石の薄片が鮮やかな模様に変化! 【地球ミニ研究室】
水と、粒の大きさで色分けされた砂を水槽に入れて地層が積み重なる様子を観察する子ども
水と、粒の大きさで色分けされた砂を使って、地層が積み重なっていく様子を観察 【ワークショップ 「キヅキ」で科学博を攻略せよ!】
水蒸気噴火のしくみを再現した実験を観察する子どもの様子
化学反応を利用して水蒸気噴火のしくみをボトルで再現 【ワークショップ 火山噴火はなぜおこる?】

会場のステージでは、極限環境でたくましく生きる生物の生態に迫るクイズショーや、「地球」を題材にからだ全体を使って表現するライブショーを開催!子どもたちからは歓声や驚きの声が上がり、会場全体が一体となって盛り上がりました。

生き物の説明を聞く親子の様子
飛び跳ねる子どもの様子

会場で疑問に思ったことを大学院生に質問できる「キヅキ質問コーナー」も大盛況。対話を重ねる中で、子どもたちからは次々と新しい疑問が湧き出ていました。

大学院生に質問する子どもの様子

展示やワークショップなどで見つけた「?」「!」を、各ブースにあるキヅキカードに記入してスキャンすると、みんなのキヅキで「キヅキノキ」が大きく育っていきました。

大型スクリーンに映るキヅキノキ
キヅキカードにキヅキを書く子どもの様子
キヅキカードをスキャンする子どもの様子

3日間で延べ6,500人が来場し、夢中になって体験するなかで出会った発見や、地球の不思議をもっと知りたくなる疑問など、自由で斬新な“キヅキ”が、昨年を大きく上回る約7,400個も集まりました!

インタビュー

お子さんの声

・石のクエストで、石に光を当てたり顕微鏡で見たりしたのが楽しかったです。石の仕事をしている人はいいなと思いました。私も顕微鏡のピント合わせとかしてみたいです。(「チャレンジ!石クエスト」他に参加したお子さん)

・「しんかい6500」とかの展示を見て、こんなに地上からずっと深いところに生き物がいることを知ってびっくりしました。(「深海調査!生きもの発見!」他に参加したお子さん)

・楽しそうだったので、このワークショップを選びました。実際にやってみると、実験の中身がすごく面白くて、石の重さによって重いものは下、軽いものは上にくることなどが分かりました。地形がどうしてデコボコになるのかも気になったので、また研究してみたいです。(「キヅキで科学博を攻略せよ!」他に参加したお子さん)

・火山のワークショップを選んだ理由は怖そうだったからです。これまであんまり火山に興味はなかったけれど、どんなふうになってるのかなって気になりました。実験してみたら、意外と怖くなくて、マントルが上がっていく様子が面白かったです
(「火山噴火はなぜおこる?」他に参加したお子さん)

・土クレヨンは、土によって作る手間や描きやすさ、色の濃さが違うのが面白かったです。場所によって土の性質が違って、育ちやすい植物も変わると知り、自分の近くの土では何が育つのか、普段食べているものがどんな土で育っているのかも調べてみたいと思いました。 (「土クレヨンで絵を描こう!」他に参加したお子さん)

保護者の声

・初めて来たんですが、いいイベントだなと思いました。図書館等だけでは学べないことが体験できていいですね。子どもも楽しそうにしていました。私自身も全然知らないこともたくさんあって、一緒に勉強できてよかったです。(「きみならどうする?巨大台風」他に参加したお母さん)

・去年参加した家族から話は聞いていたんですけど、僕は今年初めて参加して、思った以上にクオリティがすごかったです。もっと舞台裏が見えるような感じでやるのかと思ったら、結構しっかり作りこんであって、非日常みたいな感じで遊べてたと思います。(「空気の流れ大実験」他に参加したお父さん)

・タブレットを使って、自分が書いたものがすぐに共有され、他の子が書いたものも見られる仕組みが印象的でした。自分の書いたものに他の子が重ねて書き込むようなやり取りは、普段の学校ではあまり経験しないので、楽しそうに参加している姿を見ることができました。(「キヅキで科学博を攻略せよ!」 他に参加したお父さん)

協力の皆さんの声

写真:伊藤政博 氏

科学が好きな子や知識豊富な子が多く、この機会を通じてさらに理科への興味を深めてくれている様子でしたし、興味を持って質問してくださる親御さんもいて、素晴らしいなと思いました。こども科学博はイベントとしてすごく完成度が高いと思います。どのコーナーも小学生にわかりやすいよう工夫されていて、驚かされるというか、こういうこともできるんだと勉強になりました
(「なにこれ!?極限環境生物」ステージショー/東洋大学 生命科学部 教授 伊藤政博 氏)

写真:伊部幸一 氏

有人潜水調査船「しんかい6500」の仕組みや、深海生物「ゴエモンコシオリエビ」が実はヤドカリの仲間であることなど、研究の第一歩となる大事なポイントに、お子さん自身が気づいてくれて驚きました。そうした「キヅキ」に対して研究者が解説し、お子さんが興味を持って聞くという、双方向のコミュニケーションが生まれていることを実感しました。「キヅキノキ」などでお子さんの反応をリアルタイムで見ることができたことも印象的でした。
(「深海調査! 生きもの発見!」コーナー/JAMSTEC伊部幸一 氏)

写真:竹之内惇志 氏

今回は、「地球」を入り口に、さまざまな世界やその見方/研究があることを知ってもらい、子どもたちの知識を「0から1にする」きっかけをつくりたいと考えました。難しい内容もできるだけ正確さを損なわず、まずは面白さが伝わることを大切にしています。実際に子どもたちと接してみると、大人が思う以上によく気づき、深く考えていることに驚かされました。研究者自身が「おお!」と感じる科学の面白さを、これからも伝えていきたいです。
(こども科学博2026企画・監修/ 京都大学 総合博物館 資料開発系 助教 竹之内惇志 氏)

写真:桝太一 氏

手元で色々な情報が得られる時代ですが、「こども科学博」のように現場に来て体験する意味は大きいと感じます。そしてこのイベントの凄さは、すぐに答えを教えないこと。子どもたちの自由な発想に蓋をせず、自分で考えて答えを導き出せるよう、科学コミュニケーターの皆さんが絶妙な「伴走」をしているんですよね。「なぜそう思ったか」という考え方が素晴らしい子が多く、きっと将来この中から研究者や科学者が生まれるんだろうなと思いました。
(こども科学博2026アンバサダー/同志社大学 ハリス理化学研究所 助教 桝太一 氏)


「稲盛財団Magazine」は、稲盛財団の最新情報を配信するメールマガジンです。メールアドレスのみで登録可能で、いつでもご自身で配信解除できます。

関連情報

ニュース一覧へ戻る
PAGE TOP