稲盛科学研究機構「InaRIS」の2022年度フェローが決まりました!


公益財団法人稲盛財団(理事長 金澤しのぶ)は3月18日、2022年度稲盛科学研究機構(InaRIS:Inamori Research Institute for Science)のフェローを発表しました。2022年度InaRISフェローは、56名の応募者の中から、深見俊輔氏(東北大学電気通信研究所教授)と藤田大士氏(京都大学高等研究院准教授)の2名が選ばれました。

稲盛科学研究機構「InaRIS」のウェブサイト
2022 InaRIS Fellow
深見 俊輔
Shunsuke, Fukami
東北大学 電気通信研究所 教授
フェロー紹介ページ

 

研究テーマ 人工制御による物質・材料の「知能」の発現と
コンピューティングへの展開
研究の概要 現行の逐次的かつ決定論的なアルゴリズムに基づく人工知能で、高度な情報の認識や判断などを行う場合、膨大な計算量と電力が必要になる。このような問題をもっと効率的に計算できるコンピュータが開発されれば、二酸化炭素排出量の抑制にも繋がる。人工知能の源流となっているアルゴリズムのいくつかは、アナログ性、確率性、双方向性など物質・材料の固有の性質に基づいている。本研究ではこの点に着目し、このような物質・材料の固有の性質を利用し、人工知能の源流にあるアルゴリズムを自然に実行できる新しいコンピュータの開発を目指す。これまでのスピントロニクス研究において、新しいコンピュータへの応用が可能と思われる未利用な物質・材料の性質とその素子化がすでに検討されており、開発に向けた一歩が踏み出されている。
2022 InaRIS Fellow
藤田 大士
Fujita, Daishi
京都大学 高等研究院 准教授
フェロー紹介ページ

 

研究テーマ 生物情報起源材料用のマトリックス合成と新機能の創出
研究の概要 生体内では、タンパク質の働きによって、化学、光、電気などのエネルギーを相互にほぼ100%の効率で変換することができる。この変換効率は人工物では到底達しえないものである。しかし、タンパク質は生体環境外では脆弱なため、その優れた機能を固体中など生体環境外で利用することはできなかった。この問題を解決する一つの方法は、タンパク質を巨大カプセル型分子(ケージ)で包接することである。本研究では、これまでに培った自己集合系の新たな設計指針に基づき、タンパク質に応じてオーダーメイド的にケージを作り分け、タンパク質を保護し、その機能をデバイスなどに応用することを目指す。
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