法然院の森で自然観察会を開きました
「どんぐりマスターになろう!─森の命をはぐくむ謎を追え─」

自然観察会「どんぐりマスターになろう!─森の命をはぐくむ謎を追え─」を11月3日に、京都市内の東山のふもとにあるお寺「法然院」の森で開催しました。

この自然観察会は、子どもたちが驚きや不思議を見つける機会を後押しする 「こどものキヅキ応援プロジェクト」(これまでの活動記事)のキヅキひろばワークショップとして企画しました。法然院森のセンターを拠点に自然観察会や森の整備をしている市民団体「フィールドソサイエティー」と、森に親しむワークショップを企画している市民団体「落ち葉探偵」、稲盛財団の3者が共同主催し、きょうと生物多様性センターの協力のもと開催しました。主な対象は小学校3〜6年生で、約50人の親子が参加しました。

まずは険しい山道を登りながら、落ちているどんぐりや落ち葉、松ぼっくりなどをひろい集めました。子どもたちは、「ちいさい/とんがっている/あながあいている」などと書かれたビンゴカードを見ながら、その特徴をもつどんぐりを探しました。

散策の途中、幹回り3m近いツブラジイの樹の幹を囲むように手をつないで並んで太さを感じたり、ムササビが巣として使っていた穴が残る倒木、アリジゴクの巣、触れると“ほこり”が舞うように胞子を飛ばすホコリタケなどを発見し、足をとめて観察したりしました。

山から下りた後は法然院の室内で、ひろい集めたどんぐりを机の上に並べて、“帽子”のようにかぶっている殻斗の模様や触り心地、実の色や形などをじっくり観察しました。自分なりの基準で似ているものをまとめて仲間分けし、選りすぐりの気に入ったどんぐりなどを並べて標本箱を制作。縞模様の帽子をかぶったアラカシ、ピスタチオの殻のような形の帽子をかぶったツブラジイ、うろこの模様の帽子をかぶったコナラ、さらには、案内役のリーダーが他の場所でひろってきた様々などんぐりを受け取ってきれいに並べていました。

最後は、子どもたちが選んだお気に入りのどんぐりを紹介。殻の割れ具合がかっこいいと感じたものや、1本の枝に3つのどんぐりが着いている「どんぐり三兄弟」など、独自の感性で選んだ一推しポイントについて語りました。

 

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