2023年稲盛倫理賞イベントがクリーブランドで9月に開催されました

2023 Inamori Ethics Prize Events

9月21日(現地時間)、ケースウエスタンリザーブ大学(米国オハイオ州クリーブランド市)にて、2023年稲盛倫理賞の授賞式および記念講演が開催されました。

稲盛倫理賞は、同大学「倫理と叡智のための稲盛国際センター」が主催する国際賞で、2008年以来毎年模範的なリーダーシップを実践し、人類社会の向上に多大な貢献をした個人に贈られてきました。2023年には、ジャーナリストで自由報道・人権擁護活動家の ミロスラヴァ・ゴンガゼ氏が選出されました

ウクライナ伝統楽器の演奏で授賞式の幕が開き、ジョイ・ワード副学長による挨拶のあと、稲盛国際センターのシャノン・フレンチ所長によりゴンガゼ氏の業績が紹介され、紹介動画が上映されました。

ワード副学長からゴンガゼ氏へのメダル授与に続いて、ゴンガゼ氏が「勇気、奉仕、真実の追求」(“Courage, Service, and the Pursuit of Truth”)というテーマで講演を行いました。講演の中でゴンガゼ氏は、「記者を保護し支援することで、私たちは社会として自由を守っています。ウクライナのような攻撃を受けている民主主義国家を守ることで、民主主義を守っているのです。民主主義の未来は、未来のリーダーであり意思決定者である私たち、そしてあなたの手に委ねられています。この世界をより公正なものにするためには、事実、知識、そして異なる意見を取り入れた上で意思決定を行い、常に真実を追求しなければなりません」と訴えました。

2023 Inamori Ethics Prize Events

翌日22日には、同大学でアカデミック・シンポジウムが開催されました。フレンチ所長が司会を務め、ゴンガゼ氏、クリーブランド・シティ・クラブのCEOダン・モールスロップ氏、ケースウエスタンリザーブ大学法学部のレイモンド・クー教授により、言論の自由、報道の自由、市民的言説は人類の繁栄に不可欠か?」(“Are Free Speech, a Free Press, and Civic Discourse Essential to Human Flourishing?”)というテーマで議論が行われました。

パネル・ディスカッションの後は、会場の参加者からの質問が受け付けられ、「報道の自由を守るために、市民として何ができるか?」「どのように教育の場にメディアリテラシーを導入すればよいか?」といった質問が次々に投げかけられていました。

2023 Inamori Ethics Prize Events

2023年稲盛倫理賞関連行事の様子は、下記より動画(日本語同時通訳付き)でご覧いただけます。
授賞式および記念講演  https://youtu.be/JvM3zI0nV5U
アカデミック・シンポジウム  https://youtu.be/39-Zzz6Qg10

Photo by Kamron Kahn

 

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