
2026年1月25日、京都市青少年科学センターにて、ワークショップ「『光ファイバー』で星座をつくろう!──星の光を“分けて”調べる宇宙の謎」を開催しました。
このワークショップは、子どもたちが驚きや不思議を見つける機会を後押しする 「こどものキヅキ応援プロジェクト」の一環として実施されました。今回はつくるまなぶ京都町家科学館の協力を得て開催しました。
冬の寒さを吹き飛ばすような、子どもたちの好奇心あふれる当日の様子をお届けします。
天から届くメッセージを読み解く
「地球から目で見える星は何個ある?」「宇宙にある星の数は、地球にある砂粒よりも多い?」──そんな宇宙クイズからワークショップはスタート。想像を超える星の数の多さに、開始早々、子どもたちから驚きの声が上がりました。
最初に、冬の一等星を「明るさ」や「色」に注目して順に並び替えるグループワークに挑戦。星の色や明るさを並べてみることで、星までの距離や温度、寿命などが星ごとに異なることが見えてきました。

「光を分ける」と見えてくるもの
次に、CDを再利用した分光器を使い、光を「分ける(分光)」実験を行いました。天井のライトにCDをかざすと、白い光が紫、赤、黄、緑、青などの色に分かれて見えました。
「光にはいろんな色が混ざっている!」。そんな”キヅキ”が子どもたちの間で次々に共有されていきました。最新の宇宙観測でも欠かせない「分光」という手法を実体験する機会となりました。

さらに、レーザーの光がどのように進むのかを水や寒天を使った実験を通じて観察しました。ぐにゃりと曲げた寒天の中を光が通り抜ける様子に、子どもたちからは「直線じゃなくても光が届くなんてすごい」と驚きの声が上がりました。

自由な発想が生んだ「おうま座」の奇跡
後半はいよいよ、光ファイバーを使った星座づくりです。海底ケーブルとして世界をつなぎ、さらには「すばる望遠鏡」の最新装置にも使われている光ファイバー。初めて手にする子どもたちも多く、先端にライトを当てると、曲線を描いた中を進んだ光が出口まで届く様子に目を輝かせていました。

その後、好きな星座の台紙を選び、星の位置に光ファイバーを固定。LEDの光を通し、そこから思い浮かんだ形や線を自由に描きながら、自分だけの「光る星座」を完成させていきました。

今回のワークショップで印象的だったのは、全く別の星座を選んで作っていたはずの子どもたちの間に起きた「偶然」です。ある子は「おおいぬ座」、別の子は「おおぐま座」、「こいぬ座」と、それぞれのテーブルで制作に取り掛かっていました。ところが、完成した作品をいざ並べてみると、3人が馬の形の「おうま座」という新しい星座を誕生させていました。
型通りの星座を作るだけでなく、完成した光の見え方から直感的に新しい形を見出す。子どもたちの自由なインスピレーションと発想力が、会場を驚きと笑顔で包んだ瞬間でした 。

「見えないものを見えるように」
参加した子どもたちからは、「宇宙にある星の数が、砂粒より多いことに驚いた」、「光が曲がっても届くことにびっくりした」、「温度と光が密接に関係しているのは何でなのかなぁと思った」など多くの“キヅキ”があふれていました。
最後に進行役からは、「見えないものを見えるように。色々なところに興味を持ってほしい」というメッセージが子どもたちに送られました。
遠い宇宙から届くわずかな光には、星の温度や寿命といった「メッセージ」が隠されています。また私たちが日常的に使っている通信ケーブルの中にも、光が走る「道」があります。身近な光ファイバーを通して、宇宙の光や星の世界に触れる一日となりました。