北川 俊作 Shunsaku Kitagawa

京都大学 大学院理学研究科准教授※助成決定当時

2026はぐくむ理工系(はぐくむ)

採択テーマ
多重超伝導状態の干渉がもたらす新奇準粒子励起の解明
キーワード
研究概要
電気抵抗がゼロになる「超伝導」は、従来ひとつの物質にはひとつの状態と考えられてきました。しかし近年、複数の超伝導状態が同時に現れてせめぎ合う、特殊な物質が見つかっています。_x000D_
本研究は、そうした物質の中で異なる超伝導がぶつかり合う「境界線」に注目します。ミクロな世界の複雑な影響により、この境界線にはこれまで知られていなかった未知の粒子の振る舞い(エネルギー状態)が現れると予想されています。その性質を解き明かし、未来の画期的な技術や新素材の開発につなげることが本研究の目的です。

助成を受けて

本研究が目指すのは、発見から100年以上たっても尽きない超伝導という現象そのものが持つ「面白さと美しさ」を証明することです。多重超伝導の相境界という特異な舞台には、まだ誰も見たことのない物理現象が眠っていると確信しています。_x000D_
これまでの超流動ヘリウム3などで培われた知見との対比など、マクロな量子現象としての普遍性にも着目して探求を進めていく所存です。また、実験と理論の垣根を超えた多面的な視点を取り入れることで、相境界に潜む未知のエネルギー状態を精緻に解き明かし、基礎物理学の新たな一ページとなるような発見を生み出したいと考えています。

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