- 採択テーマ
- 強い屈折極限における光の偏向角の局所幾何学的記述の一般化
- キーワード
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- 研究概要
- 本研究は、ブラックホール候補天体の周囲の強重力領域における時空構造が、光の偏向角や重力波の振動の減衰率などの観測量にどのように反映されるのかを、理論的に明らかにすることを目的としています。特に、光が極めて強く曲げられる領域に重点を置き、これらの観測量を時空の曲率と結びつけて統一的に理解する枠組みを構築します。これにより、ブラックホールとそれを模倣するコンパクト天体とを見分け、ブラックホールシャドウや重力波の観測から候補天体の実体や強い重力場の性質を読み解く新たな理論的手法を提示します。
助成を受けて
ブラックホール候補天体の実体を、観測からどこまで見極められるのか。これは宇宙の極限的な重力場を理解するうえで、観測と理論を結びつける根本的な問いです。天体近傍で光が大きく曲がる現象を手がかりに、観測に現れる光の特徴と時空構造との対応を明らかにし、強い重力場の物理に新たな見通しを切り拓きたいと考えています。