上田 健太郎 Kentaro Ueda

東京大学 大学院工学系研究科講師※助成決定当時

2026はぐくむ理工系(はぐくむ)

採択テーマ
非従来型超伝導体の探索に向けた極低温技術の開発
キーワード
研究概要
量子力学や統計力学によって生じる奥深い現象を内包した凝縮系物理学は、現代物理学の最重要分野の一つである。中でも、低温実験分野は、磁性や超伝導などの種々の秩序相や量子効果の基礎科学的探究に主導的な役割を果たしている。応用として、量子コンピュータなど次世代量子技術への波及効果も期待され、当該分野は隆盛を極めている。_x000D_
本研究では、簡単かつ短時間での極低温環境を得られる断熱消磁冷凍機と多目的測定装置と組み合わせたシステムを開発し、新しい量子技術に応用可能な非従来型超伝導の開拓と解明を目指す。

助成を受けて

栄誉ある稲盛財団研究助成を賜り、深く感謝申し上げます。本助成を励みとして研究に邁進し、人類社会の進歩発展に貢献できるよう尽力してまいります。_x000D_
量子力学の誕生は、人類社会の分岐点と言えます。私たちの世界観だけでなく、日常生活にも計り知れない変革をもたらしたからです。例えば、半導体を中心とする現代のエレクトロニクスは量子力学に立脚しています。その量子論的効果が支配的になるのが、極低温環境です。室温とはかけ離れたエネルギースケールが実現するため、超伝導に代表される驚くべき現象が続々と報告されています。私は、極低温を得る簡便・小型・低コストな代替技術を開発し、人類未踏の量子現象の開拓に挑戦します。本助成に採択された幅広い分野の方々との交流を通じて、物性論の枠組みを超えるような研究を遂行し、自然科学の更なる革新を目指したいと考えています。

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