川口 茜 Akane Kawaguchi

情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所助教※助成決定当時

2026はぐくむ生物・生命系(はぐくむ)

採択テーマ
両生類再生モデルを用いたクロマチン制御の階層的理解
キーワード
研究概要
脊椎動物を俯瞰すると、個々の種が持つ生命力は驚くほど多様性である。形態的特異性はもとより、表現型に現れない潜在能力の差、その一つに器官再生能力の圧倒的な隔たりがある。哺乳類では欠損組織や器官の復元は困難であり、その克服のため再生医療は日々革新を遂げている。一方、自然界に目を向ければ、有尾両生類のように四肢さえも元通りに再生し、かつ高い発がん耐性を示す種が存在する。本研究は、有尾両生類の再生過程で惹起される遺伝子発現の制御機構に注目し、その卓越した器官再生能力を可能にする分子基盤の解明を目指す。

助成を受けて

有尾両生類は高い器官再生能力を持ちます。再生研究は長らく研究者を魅了してきた課題ですが、その根源的な問いである「なぜ生物種間にはこれほどにも大きな再生能力の差があるのか」について、未だ明確な解は得られていません。本研究では、炎症反応から再生の惹起という生命現象を対象とし、連続的に変化する特異的な遺伝子制御ネットワークやクロマチン構造の違いに着目します。本研究の達成により、再生能力の種差に一つの解を得られればと思います。加えて、本課題から基礎生物学における理解を深めるだけでなく、再生医療の基盤形成にも展開する成果を目指したいと考えています。

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