私たちはこれまでに、脳視床下部のオキシトシンシグナリングが社会的ストレス経験に依存した逃避行動の発現に重要であることを明らかにしました(Osakada et al., Nature, 2024)。このモチーフの発見は、愛着ホルモンと呼ばれ親子関係などに重要なペプチドオキシトシンがネガティブな文脈においても脳内で重要な役割を担っていることを示しており、特筆すべき発見であります。一方で、動物の社会性行動が単一の回路モチーフだけで制御されているとは考え難く、様々な脳領域が相互作用しながら行動を制御しているものと予想しています。本研究計画では、社会的ストレスに対する応答の双方向的な制御に着目して研究を遂行することを目指します。