澁田 未央 Mio K. Shiubta

山形大学 理学部助教※助成決定当時

2026はぐくむ生物・生命系(はぐくむ)

採択テーマ
花粉管が伸びる際に精細胞を運ぶ栄養核の働きを解き明かす
キーワード
研究概要
被子植物の花粉は、花粉管という細い管を伸ばして精細胞を運ぶ。「栄養核」は、大きく形を変えながら精細胞を先導する役割を担うが、そのダイナミックな形態変化の仕組みは未解明である。申請者はゲノムサイズの大きな植物を用いた高解像度観察により、栄養核の特徴的な表面構造と内部構造を発見した。本研究では、核膜やクロマチン構造の観察・解析から栄養核形態変化の制御機構を示し、栄養核がどのように形を変えながら花粉管の中を移動するのか、その仕組みの解明を目指す。将来的には交配技術や品種改良、種の保存への応用を目指す。

助成を受けて

被子植物の花粉は、花粉管と呼ばれる細い管を伸ばして精細胞を卵へ運びます。このとき花粉の中では「栄養核」が先頭に立ち、形を大きく変えながら精細胞を導くという興味深い現象が起こります。しかし、栄養核がどのような仕組みで形を変え、花粉管の中を移動するのかはまだ十分に分かっていません。本研究では、ゲノムサイズの大きな植物を用いた高解像度観察に加え、モデル植物を活用した解析を組み合わせ、栄養核の核膜構造やクロマチン構造に着目してその形態変化の仕組みを明らかにすることを目指します。本助成を励みに研究を発展させ、植物の生殖の理解を深めるとともに、将来的には交配技術や品種改良への応用にもつなげていきたいと考えています。

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