真の学問が育つためには多様性と独創性が大切だと考えます。
稲盛研究助成は独創的な研究を行う多様な研究者に対して、1件100万円を助成します。
より多くのアイデアの実現可能性を検証する機会を提供します。
1985年から毎年実施している研究助成は、将来の人類社会に貢献する人材の育成を目的として、研究者の方々にできるだけ束縛のない形で研究資金を提供することによって、独創的で将来性のある研究活動を自由に行っていただこうというものです。助成対象者は、自然科学、人文・社会科学の広範な分野の中から、それぞれの権威である著名な先生方によって構成される稲盛研究助成選考委員会の審査を経て選ばれます。
これらの研究者は、多くの応募者の中から選ばれた精鋭であり、また将来、それぞれの分野で先導的役割を果たしていかれる人材です。
研究助成の対象
本研究助成では指定校制度を採用しております。指定校への追加を希望される大学は、助成ご担当部署より下記の募集期間中に当財団にお問い合わせください。
研究助成の概要
2005年度以降の助成対象者については一覧形式で参照可能です。なお、2018年度以降の対象者については詳細プロフィールもご覧いただけます。
研究助成を縁に、対象者相互の交流と親睦を深めることでお互いの研究のさらなる発展を願って、1997年に「盛和スカラーズソサエティ(Seiwa Scholars Society:略称3S)」を発足しました。専門分野が細分化され、学問全体が見えにくくなってきている近年、異分野間の横断的かつ学際的な思考の重要性がますます増しています。3S会員は、自然科学から人文・社会科学に至る大変幅広い分野の研究者で構成されており、研究発表、交流会、会報などを通じて、専門分野を越えた交流をはかっています。
講演会やポスター発表会、懇親会を通じて会員が相互に交流する機会を提供しています。
異分野の研究者との交流と親睦を通じて、会員の方々の研究がますます発展することを願って、情報、意見、提案などを幅広く掲載した会報を年に1回発行してきました。近年よりその媒体をデジタルに移行して『3S研究者探訪』や『3S Magazine』として情報発信しています。
3S会員に向けて、会員の紹介や活動情報をはじめ、研究活動に関わる有用な情報をメールにてお届けしています。
3月8日、稲盛財団は2024年度稲盛研究助成の対象者50名を発表しました。408件の応募から厳正な審査を経て選ばれた、自然科学系40件、人文・社会科学系10件に、1件当たり100万円を助成します。
数学者の谷本祥氏は、Manin予想の研究者として、この分野で大きな成果を上げてきました。しかし、「Manin予想の研究」と聞いても、数学者以外の人にとってはおそらく、何のことか全く分からないでしょう。いったいManin予想とは何なのか、この問題について研究することにはどんな意味があるのか、数学を研究するとはどういうことか。谷本氏に尋ねました。
今回は、同志社女子大学准教授で映画研究を行っている宮本明子氏に、小津安二郎映画の魅力や、映画を資料から読み解く映画研究の面白さについて、詳しく話を聞きました。
昨今の生命科学分野の技術発展は目覚ましく、これまでにわかっていなかった生命の仕組みが続々と解明されてきています。福井大学大学院工学研究科の沖昌也氏は酵母を使った独自のシステムを構築し、「エピジェネティクス」という生命現象の謎に迫っています。沖氏の研究室を訪問して、詳しい研究内容を伺いました。
稲盛財団は7月3日、2024年度の稲盛研究助成の申請受付を開始しました。受付は2023年8月31日17時までです。
コロナ禍を経て4年ぶりに開催された、稲盛研究助成のこれまでの対象者が参加する「盛和スカラーズソサエティ(3S)交流会」。今年度は「交流」にねらいを定めてポスター発表が初めて企画され、活発な議論が交わされました。交流会を終えたばかりの発表者と今年度の助成対象者の方に、感想を聞いてみました。