
エジプト出身のマルドリュスのパリでの活動や彼の内面について、新たに発見された資料を用いてその実態を明らかにすることで、移民問題など現代にも通じる問題を考察するための視点を提供できればと考えています。
J.-C.マルドリュスの未発表原稿の校訂および関連資料、これまで公開されていないマルドリュスにかかわる書簡の整理、関係者からの情報収集を行い、未発表原稿の校訂や書簡などの未発表資料については、今後の公開に向け準備を整えた。マルドリュスの活動を、従来の「原典探し」のような既存の文学研究の方法論ではなく、地中海地域における文学空間、あるいは地中海からパリを結節点として世界へと文化が還流するグローバルなメカニズムという視座から問い直して分析を行い、マルドリュスの再評価へとつなげた。
西尾哲夫、岡本尚子 (2024年11月) ペティス・ド・ラ・クロワ版『シンドバード航海記』より 第二航海の翻訳と注解 国立民族学博物館研究報告 49(1):121-134 https//doi.org/10.15021/0002000235
人文・社会系領域