開出 雄介 Yusuke Kaide

北海道大学大学院公共政策学連携研究部准教授※助成決定当時

2024稲盛研究助成人文・社会系

採択テーマ
気候変動に対処するための国際法の構造分析——約束モデルと公益モデル——
キーワード
研究概要
私の専門分野は国際法学です。私はこれまで、国際法上国家が他国に対してする約束というものが、国際裁判所の判例や、国家が国際法について示す認識において頻繁に登場するものであるのにも拘らず、これまでの国際法学において見逃されており、こうした重要な要素が踏まえられていない結果、国際法学の体系化が十分に進んでいないのではないか、との問題意識の下、研究を進めてきています。こうした問題意識は、国際法の違反があった場合の法的帰結を全て規律する、国家責任法という国際法の一分野に関する突っ込んだ研究を通じて得られたものですが、今回はこうした研究を踏まえて、気候変動に関する京都議定書とパリ協定を、その法的構造という観点から分析しようとするものです。

助成を受けて

社会科学分野に助成をしてくださることに深く感謝しています。助成を得て研究を進展させ、海外にも積極的に発信して行きたいです。

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