高橋 遼 Ryo Takahashi

早稲田大学 政治経済学部准教授※助成決定当時

2018稲盛研究助成人文・社会系

採択テーマ
開発途上国におけるグリーン・エコノミーへの転換戦略:エチオピアの森林を対象とした混合所有制度の社会実験
キーワード
研究概要
森林減少は世界的な問題であり、とりわけ開発途上国において事態は深刻である。持続的かつ効果的な森林資源管理を行う条件として、土地の所有権を明確に確立することが挙げられる。しかしながら、どの所有形態が最も効果的であるかという点については議論が分かれており、とりわけ、開発経済学の分野では、私有制度と共有制度の間での議論が続いている。
本研究では、私有制度と共有制度を合わせた混合所有制度を提唱しており、制度導入による森林保全への効果をランダム化比較試験(RCT: Randomized Controlled Trail)を用いた社会実験を行うことで、厳密かつ定量的に明らかにすることを目的とする。
研究対象地として、エチオピアを選定した。エチオピア北部のティグレイ地区 メケレ市近郊では、共有によって管理されている小規模の森林地域(共有地)が多く点在している。実験では、ランダムに選択された共有地に対して、混合所有制度を導入し、森林管理に及ぼす影響を検証した。

助成を受けて

稲盛研究助成の大きな利点は、研究費の使用しやすさである。特に、途上国を対象とした社会実験を行う研究を行う際、様々な不測の事態が生じる。臨機応変に対応し、効率的に研究課題を進行するうえで、研究費の扱いやすさは極めて重要である。

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