有井 晴香 Haruka Arii

北海道教育大学教育学部准教授※助成決定当時

2025稲盛研究助成人文・社会系

採択テーマ
エチオピア村落地域における性的マイノリティによる子育てにみる社会関係
キーワード
研究概要
エチオピア西南部の少数民族マーレの社会には「アシティメ」と呼ばれる、身体的には男性でありながらも生殖に関与できず女性的な役割を担うジェンダー・カテゴリーがあります。アシティメによる子の養育事例を調査し、既存の親族やジェンダーの枠組みを超えた関係性がいかに築かれるのか、ケアの実践に着目して明らかにするとともに、そのことを通じて養育ケアにたずさわるアシティメの社会的位置づけについても検討を試みます。

助成を受けて

既存の関係性をもとにおこなわれるケアではなく、ケアの実践を通して紡がれる関係に注目することで、セクシュアリティと家族の多様性について新たな視点を加えられたらと思っています。

研究成果の概要

本研究では、エチオピア西南部の少数民族マーレを対象に、性的マイノリティによる子の養育事例に着目して、多様な家族のあり方と男・女とは異なる第三のジェンダー・アシティメの社会的位置づけおよびジェンダーアイデンティティについて考察することを目的とした。2025年8月および2026年3月に現地調査を実施し、アシティメという概念が指し示す意味の再検討および個別事例の聴き取りからアシティメとして社会的に相互扶助関係をとりむすぶ生活戦略について示唆が得られた。


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