飯塚 明子 Iizuka, Akiko

宇都宮大学 留学生・国際交流センター助教※助成決定当時

2021稲盛研究助成人文・社会系

採択テーマ
持続可能な復興を導く災害ボランティアに関する国際比較
キーワード
研究概要
国内外で大規模な災害が多発している昨今、被災地域の住民や国、地方自治体のみで災害の復旧・復興活動を担うのは困難で、災害ボランティアによる外部支援は不可欠です。この研究では日本と米国の大災害の被災地で調査を行い、事例検証と比較分析を通して、どのような災害ボランティアの役割や機能が有効なのかを明示することを目的としています。比較対象として米国を選んだ理由は2つあります。1点目は、自治体の対策や回復能力を上回るような大災害が発生した場合、自治体から州の災害対策本部と連邦緊急事態管理庁に要請、さらに大統領災害宣言を要請し、連邦政府レベルでの対応も行うという点で、日本と類似していること。2点目は、リスク管理の意識は日本より高く、NPOやボランティアが平常時から日本以上に活発で主体的に活動していることから学ぶべき点もあり、今後日本の様々な地域コミュニティで応用できる可能性があると考えているからです。

ひとこと

稲盛研究助成の採択を受けて、大変ありがたく光栄に思っております。助成金を最大限に活用し、災害対応や被災地の復興に不可欠なアクターである日本の災害ボランティアをテーマに、米国との比較を通して分析し、議論を深めたいと考えています。

領域が近い研究者を探す

人文・社会系領域