河村 有介 Kawamura, Yusuke

神戸大学 大学院国際協力研究科助教※助成決定当時

2022稲盛研究助成人文・社会系

採択テーマ
中国対外援助の中東・北アフリカ地域の社会保障に対する影響の分析:エジプトを事例として
キーワード
研究概要
近年では、アメリカの政治的プレゼンスの低下、中国の経済的発展に伴い、中東・北アフリカ地域における中国の政治的・経済的影響力が高まりつつあります。従来、中国政府による発展途上国に対する関与は、経済開発に重点が置かれており、社会開発支援は手薄とされてきました。しかし習近平政権は、2018年に対外援助の実務を担う「国家国際発展合作署」(日本における国際協力機構(JICA)に相当)を発足させ、発展途上国における社会開発支援に本腰を入れ始めました。また、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大以降、「マスク外交」や「ワクチン外交」に代表されるように、中東・北アフリカ地域における中国の医療の面での役割に注目されるようになっています。本研究では、中東・北アフリカ諸国の中でも、地政学的に重要な位置を占めているエジプトを事例として、中国による対外援助政策がエジプトにおける社会保障にどのような影響を与えているのか、そして、それがエジプト国内における貧困削減や医療水準の向上にどのような影響をもたらしているのかについて明らかにしたいと考えています。

ひとこと

自分にとって新たな挑戦となる今回の研究テーマに対して援助くださり、ありがとうございます。主として比較政治学や社会政策学の研究対象である「社会保障」と、国際関係学の研究対象である「対外援助」を結び付けられるような有意義な成果を生み出せるように精進いたします。

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