- 採択テーマ
- 見た目問題当事者運動の担い手の動機と啓発戦略の変化
- キーワード
-
- 研究概要
- 日本では、疾患や外傷によって「ふつう」とは異なる外見をもつ「見た目問題」当事者たちが、問題の解消を求めて運動を展開していったのは20世紀末以降のことです。まずはじめに問題提起したNPO法人ユニークフェイスは、非当事者に加害性の自覚を求めたのに対し、後継のNPO法人マイフェイス・マイスタイル(MFMS)は、社会を敵視することなく非当事者には歩み寄りを求めています。 今回、稲盛財団から助成をいただいた研究では、主にMFMSの活動を中心に、運動の戦略と、そこに参加する人びとの動機づけの変化がなぜ生じたのかを検討していきたいと考えています。本研究の成果は、告発型の運動から共感的な運動への転換を明らかにするものであり、さまざまなマイノリティによる差別解放運動にも援用可能で、これからの共生社会の実現に寄与することが期待できます。
助成を受けて
当事者コミュニティだけでなく広く社会に還元できる研究となるよう取り組んでいきます。