浦田 真由 Mayu Urata

名古屋大学大学院情報学研究科准教授※助成決定当時

2025稲盛研究助成人文・社会系

採択テーマ
世界遺産白川郷における地域住民および観光客の主観情報収集によるオーバーツーリズム指標の開発
キーワード
研究概要
本研究では、世界遺産白川郷を研究フィールドとして、住民と旅行者の観光客数に対する「感じ方」を収集するシステムを構築し、「オーバーツーリズム指標」を開発することを目的とする。住民や観光客等が感じたオーバーツーリズムに対する主観的な程度を一定期間スマホから登録できるようにし、村で収集している観光客数(推計)や駐車台数と照らし合わせることで、どの程度の観光客数がオーバーキャパシティとなるのか、住民や観光客の感覚と一致する指標を開発する。

助成を受けて

観光地の持続可能な発展が求められる中、オーバーツーリズムの問題は世界的に深刻化しています。本研究の特徴は、住民や観光客の主観的な感覚と、観光客数や駐車台数といった定量データを統合し、新たな指標を構築する点にあります。LINEを活用したデータ収集システムを構築し、地域の実態に即した指標を開発することで、白川郷における観光客の受け入れ可能なキャパシティを可視化し、具体的な政策議論につなげることを目指します。
本研究では、白川村や地域住民との協力を深め、実証実験を通じて指標の精度を向上させていきます。観光地の持続可能な未来に貢献するため、社会実装を見据えた実践的な研究を推進していきます。

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