
天文学の分野では「コンピュータシミュレーションは理論天文学の望遠鏡」とよく言われます。シミュレーションには高性能なスーパーコンピュータが必要なのはもちろんですが、優れたシミュレーションは高性能なハードウェアとソフトウェアの両方が初めて揃って実現するものです。本研究で誰もが使える高性能な「望遠鏡」を開発し、天文学分野だけでなくそれ以外の分野の研究にも役立てるよう頑張りたいと思います。
宇宙流体シミュレーションに応用するため、流束制限拡散近似と陰解法に基づく輻射ソルバをAthena++コードに実装した。大規模非線形偏微分方程式を高速に解くためにNewton-Raphson法とFull Multigrid法を組み合わせたソルバを開発した。テスト計算は終了しており、並列シミュレーションが可能であることを確認した。並行して宇宙磁気流体シミュレーションの数値計算手法の比較検証と、コードのGPU対応を行った。
K. Tomida, et al. (2026) Systematic Comparison between Constrained Transport and Mixed Divergence Cleaning Methods for Astrophysical Magnetohydrodynamic Simulations arXiv 2605.07928
理工系領域