西岡 千文 Nishioka, Chifumi

京都大学 附属図書館助教※助成決定当時

2020稲盛研究助成理工系

採択テーマ
エビデンスに基づく図書館資料推薦システムの実現に向けた学習ログ分析手法の研究開発
キーワード
研究概要
近年デジタル教材配信システムを活用した教育・学習が広がっており、閲覧ページ・時間といったシステム上での行動は学習ログとして蓄積され、学習・教育の改善に利用されています。本研究は、デジタル教材配信システムで蔵書や学術論文といった図書館資料を推薦し、学習ログと推薦された図書館資料の利用に関する記録の分析を行います。分析によって「どのような図書館資料が、どのような大学生の学習行動・成果に、どのような影響を与えるか」を明らかにすることを目指します。

ひとこと

研究にご支援いただけることに心から感謝いたします。学際的な研究になりますので、様々な研究者と協調して進めていきたいと思っています。広く社会に貢献できるよう、邁進いたします。

研究成果の概要

本研究では、学習の促進を目的として、デジタル教材配信システム上にて、表示されている教材と関連する図書や論文といった図書館資料を提示する図書館資料推薦システムの研究開発を行いました。デジタル教材配信システムは、授業中及び予習・復習などの自習時に、学生のPCやタブレット、スマートフォンといった端末で、教科書や講義資料といった教材を表示するウェブアプリケーションです。教育のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進められる中、このようなデジタル教材配信システムの利用は広まっています。

大学のデジタル教材配信システムでは、学術論文の推薦を行いました。表示されている教材や学習内容とは関連が薄いと思われる学術論文も多くアクセスされることが判明し、セレンディピティが重要であることが確認されました。

中学校における英語多読学習用のデジタル絵本の推薦では、絵本についての感想を共有するオンラインフォーラムが多読を促進するツールとして機能しており、英語の成績の向上に結びつくことが明らかになりました。



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