観測天文学をやっていると「非常に稀にしか起きない現象・存在しない天体 (=非常に確率が小さいイベント)」が、宇宙という「非常に大きなボリューム (非常に長い時間・大きな体積) 」を探査する過程で、偶然発見できるという体験を何度かすることがあります。個人的にも、観測天文学の醍醐味の一つだと感じています。本研究でも、たまたま発見されたそのような非常に稀な天体の正体を探り、将来訪れる大規模天体サーベイでその存在確率を明らかにすることで、宇宙初期における超巨大ブラックホールの生成の起源や、成長の現場を明らかにできればと思っています。
理工系領域