北條 賢 Masaru Hojo

関西学院大学 理工学部准教授※助成決定当時

2018稲盛研究助成生物・生命系

採択テーマ
個体の意思決定メカニズムが相利共生のダイナミクスに与える影響
キーワード
研究概要
異なる生物種が互いに協力し、利益を与え合う関係は相利共生と呼ばれ、生態系に広くみられる一般的な現象です。しかしながら、生物にとっては共生相手への利益供与を少なくしてコストを低下させる方が適応的であるため、相互作用する種間には共生関係を不安定化させうる潜在的な利害対立が存在しています。このような対立はいかにして解消され、相利共生が維持されているのか、その仕組みに関する知見はまだまだ限られています。
私たちは、シジミチョウとアリの相利共生において、シジミチョウがアリに提供する蜜は単なる栄養報酬ではなく、脳内ドーパミン系に作用してアリの行動を操作していることを明らかにしてきました。本研究テーマでは、シジミチョウによるアリの行動操作のメカニズムや相互作用に与える影響を調べ、行動操作を介した相利共生の維持メカニズムを明らかにしたいと考えています。

助成を受けて

科学の発展を長きにわたって支えてきた稲盛研究助成に採択され、大変光栄です。今後も生物間相互作用の実態を調べ、その知見を積み重ねていきたいと思います。

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