岩崎 崇 Iwasaki, Takashi

鳥取大学 農学部准教授※助成決定当時

2018稲盛研究助成生物・生命系領域

稲盛研究助成助成対象研究者データ

採択テーマ
アグロバクテリウムに頼らない植物ゲノム編集技術の開発
キーワード
研究概要
ゲノム編集技術は、ゲノム中の任意の領域を改変する技術であり、幅広い研究分野において必須技術となりつつあります。しかし、植物を対象としたゲノム編集技術は、アグロバクテリウムを利用した遺伝子組換え技術に依存しており、アグロバクテリウムが感染できる一部の植物種に限られるという問題点を有していました。そこで我々は、アグロバクテリウム(を利用した遺伝子組換え技術)に頼らない植物ゲノム編集技術を開発するべく、植物細胞内へゲノム編集酵素を直接導入する手法を確立しました。まず、植物細胞に有効な細胞膜透過ペプチド「ポリヒスチジン(PolyHis)」を開発しました。PolyHisはヒスチジンのみが連続したシンプルなペプチドですが、植物細胞の細胞壁と細胞膜を透過して、植物細胞の核内へタンパク質を輸送できることを確認しました。このPolyHisを利用して、ゲノム編集酵素Cas9を植物細胞の核内に直接導入することに成功しました。現在は、この手法を用いて、様々な植物種を対象とした汎用性の高いゲノム編集技術を開発しています。

助成を受けて

栄えある稲盛研究助成に採択していただき、大変光栄に思うと同時に心より感謝しております。本研究助成によって得られた成果と自信を糧に、これからも引き続き精進を重ねてまいります。

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