水田 恒太郎 Kotaro Mizuta

京都大学 大学院医学研究科助教※助成決定当時

2018稲盛研究助成生物・生命系

採択テーマ
In vivo慢性イメージングによるアルツハイマー病における海馬神経回路機能破綻の機序解明
キーワード
研究概要
アルツハイマー病(AD)では、老化タンパク質が蓄積することで神経回路破綻が起き、認知症に至る。その患者は初期症状として空間記憶障害を持つ。空間記憶には海馬が重要な役割を果たすが、その微小神経回路の破綻過程は詳しくわかっていない。これは、これまでの海馬神経細胞活動を慢性的に観察する実験系がなかった為である。
本研究では、我々がこれまでに確立したin vivo二光子イメージング、蛍光カルシウムセンサータンパク質を発現する次世代型ADモデルマウス、およびマウス用仮想現実システムなどの先端技術を用い、顕微鏡周囲に作り出されたVR環境下で行動する疾患モデルのマウスの海馬神経回路活動を、数か月に亘って1細胞の解像度で約1000個の細胞を同時に観察する。本研究は、VR認知学習課題を行うADモデルマウスの海馬微小回路において、異常な細胞の発生、脳老化タンパク質の発生・蓄積から機能回路破綻といった過程を可視化し、その病態の機序を解明する。また、同定された微小神経回路の異常に対して時間的な薬物投与による治療の効果を観察していく。

助成を受けて

栄えある助成を頂いたことで、アルツハイマー病研究を進めることができました。今後、アルツハイマー病の神経回路破綻メカニズムを明らかにし、治療開発へ発展させるなど、社会に役立つ研究結果を出すために、日々精進していきます。

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