
近年、微生物間化学的相互作用についての研究は発展してきております。さらにこの現象の理解は医学、農学、生態学の様々な分野の進歩に不可欠であるとわかってきました。そこで私達も海洋細菌の相互作用の研究により、様々な生命科学分野に貢献していきたいです。
本研究では、共培養法を用いて海洋放線菌の相互作用実験を行った。相互作用により天然物生産の変化が認められた複数の株を選択し、全ゲノム解析を実施した。さらに、ゲノム解析と質量分析の結果を統合することで、相互作用に伴う天然物生産の変化を推定した。また、網羅的遺伝子発現解析を行い、天然物生合成遺伝子の発現変化を解析した。本研究では、放線菌の相互作用により生産が変化する天然物の同定および遺伝子解析を進めてきた。本研究の成果は、放線菌由来天然物の探索および開発への応用が期待される。
Hirano A, et al. (2026) Draft genome sequences of three Streptomyces sp. strains isolated from marine sponges in Kochi Prefecture, Japan. Microbiology Resource Announcements 15:e01479-25. https://doi.org/10.1128/mra.01479-25

生物・生命系領域