ウラノバ ダナ Dana Ulanova

高知大学教育研究部総合科学系講師※助成決定当時

2024稲盛研究助成生物・生命系

採択テーマ
「微生物の会話」を分子レベルで解読し天然化合物探索に役立てる
キーワード
研究概要
自然環境に存在している微生物は他の微生物や動植物と相互作用しながら生息しています。その際、微生物が栄養等の競争を行っています。このような相互作用の多くは、化学シグナル物質が媒介しています。化学シグナル物質はよく「天然化合物」とよばれ、抗菌活性や細胞毒性をもち、抗生物質や抗がん剤として利用されています。本研究では、海洋細菌における相互作用メカニズムに注目し、新規天然化合物の発見を目指しています。

助成を受けて

近年、微生物間化学的相互作用についての研究は発展してきております。さらにこの現象の理解は医学、農学、生態学の様々な分野の進歩に不可欠であるとわかってきました。そこで私達も海洋細菌の相互作用の研究により、様々な生命科学分野に貢献していきたいです。

研究成果の概要

本研究では、共培養法を用いて海洋放線菌の相互作用実験を行った。相互作用により天然物生産の変化が認められた複数の株を選択し、全ゲノム解析を実施した。さらに、ゲノム解析と質量分析の結果を統合することで、相互作用に伴う天然物生産の変化を推定した。また、網羅的遺伝子発現解析を行い、天然物生合成遺伝子の発現変化を解析した。本研究では、放線菌の相互作用により生産が変化する天然物の同定および遺伝子解析を進めてきた。本研究の成果は、放線菌由来天然物の探索および開発への応用が期待される。


Hirano A, et al. (2026) Draft genome sequences of three Streptomyces sp. strains isolated from marine sponges in Kochi Prefecture, Japan. Microbiology Resource Announcements 15:e01479-25. https://doi.org/10.1128/mra.01479-25


研究概要図


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