西口 昭広 Akihiro Nishiguchi

物質・材料研究機構高分子・バイオ材料研究センター主幹研究員※助成決定当時

2024稲盛研究助成生物・生命系

採択テーマ
液-液相分離制御によるin vivo血管化技術の開発
キーワード
研究概要
虚血性疾患に対する治療法として、細胞移植による治療が行われています。一方で、細胞のみを注入するだけでは生着率が低いことが課題でした。そこで本研究では、液-液相分離という細胞内で観察される現象に着想を得て、多孔構造を有するインジェクタブルゲルを開発し、生体内(in vivo)で血管構造を構築する技術へ応用することを目的とします。インジェクタブルでありながら多孔構造を有する本材料は、細胞浸潤や血管新生因子の徐放、酸素・栄養素の供給によって、移植細胞の生着効率を向上させ、虚血状態を回復させことができると期待できます。

助成を受けて

本研究は再生医療に役立つ新しいバイオマテリアルを開発する研究です。挑戦的な課題にもかかわらず研究助成に採択していただき感謝申し上げます。これまでにないオリジナリティの高い材料開発に精進いたします。

研究成果の概要

本研究では、液-液相分離制御に基づく多孔性インジェクタブルゲルの開発とin vivo血管化技術による虚血性疾患治療を目的とした。液-液相分離構造をポロジェンとして利用することで、インジェクタブルかつ多孔性である細胞移植用のゼラチンゲルを構築した。血管内皮細胞をゲルに内包し移植することで、多孔構造を介した細胞浸潤や血管新生因子の徐放、酸素・栄養素の供給によって、血管網形成が促進されることを明らかにした。

Akihiro Nishiguchi, et al. (2024) Development of Phase-Separating Microfiber Network Hydrogels to Promote In Vitro Vascularization Biomacromolecules 25, 6146−6154 https://doi.org/10.1021/acs.biomac.4c00836


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