渕側 太郎 Taro Fuchikawa

大阪市立大学 大学院理学研究科准教授※助成決定当時

2018稲盛研究助成生物・生命系

採択テーマ
社会性昆虫を用いた集団形成による概日行動リズムの安定化効果の解明
キーワード
研究概要
多くの生物の活動には約一日周期の活動の周期性が見られ、この周期性のことを概日リズムといいます。2017年のノーベル生理学医学賞を受賞した研究において、概日リズムを生み出す分子的な仕組みの核となる部分がショウジョウバエを用いて明らかにされました。しかしながら、野外では様々な生き物が複雑な環境にさらされて暮らしており、それらが示す概日リズムは単純なパターンではありません。

例えば、ミツバチは多数の個体がひとつの生活集団を形成して暮らしており、各個体が示す概日リズムも所属する集団の影響を受けます。これを社会的効果と呼びます。概日リズムに及ぼす社会的効果は複数ありますが、本研究では、共存するミツバチ個体間で生じる概日リズムの同期効果に着目します。ミツバチ個体間の概日リズムの同期が、野外においてどのような適応的意義を持つのかを明らかにするために、実験室内で明暗周期を不規則に変化させ、その中でミツバチ個体が共存している場合といない場合でハチの生理状態がどのような影響を受けるのかを調べます。

助成を受けて

基礎的な研究に支援していただき感謝の気持ちでいっぱいです。大きな実りで恩返しできるよう精進していきたいです。

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