野崎 翔平 Shohei Nosaki

筑波大学生命環境系助教※助成決定当時

2024稲盛研究助成生物・生命系

採択テーマ
アルギニンリッチなDNA結合タンパク質の分子機能および生物学的意義の解明
キーワード
研究概要
近年注目されているタンパク質液-液相分離は天然変性領域によって駆動されていることがと明らかにされていますが、特定の構造をもつドメインが液-液相分離に関わるかどうかの理解は不十分です。そのような中、私は植物で高度に保存されるアルギニンリッチなDNA結合タンパク質が試験管内で液滴形成およびゲル化すること、さらに液滴形成・ゲル化を起こさない変異体を見出しました。本研究では、その変異体を用いた生化学・分子生物学的解析を駆使することで、アルギニンリッチなDNA結合タンパク質の分子機能と生物学的意義に迫ります。

助成を受けて

貴財団より研究助成をいただきまして身に余る光栄であるとともに大変身の引き締まる思いです。独自の視点から植物における情報伝達機構の新たな側面を解明し、科学の発展に微力ながらも貢献できればと存じます

研究成果の概要

本研究では、植物特有の転写因子がもつアルギニンリッチなDNA結合ドメインによる液滴形成を手がかりに、標的DNA依存的な高次集合体形成機構を解析した。その結果、種子植物で主要機能を担う特定クレードに保存されるアミノ酸残基Xが、DNA結合能には大きく影響せず、大型集合体形成に選択的に必要であることを示した。これにより、DNA認識とアセンブリーを分離する分子基盤を見いだし、その生物学的意義の解明に向けた基盤を築いた。


Shohei Nosaki, et al. (2025) Single cis-elements in brassinosteroid-induced upregulated genes are insufficient to recruit both redox states of the BIL1/BZR1 DNA-binding domain FEBS Letters vol. 599, pp. 3369–3380 https://doi.org/10.1002/1873-3468.70147


image of Research Achievments


領域が近い研究者を探す

生物・生命系領域

PAGE TOP