伊藤 太一 Itoh, Taichi

九州大学 基幹教育院助教※助成決定当時

2022稲盛研究助成生物・生命系

採択テーマ
ヒドラにおける睡眠量の雌雄差とオルニチン作用機序の関係性の解明
キーワード
研究概要
睡眠は脊椎動物にのみ存在する生理現象ではなく、ショウジョウバエや線虫などのいわゆる下等動物にも存在しています。私たちのグループは、進化的に脳を獲得する以前の動物群に属する刺胞動物のヒドラにすら睡眠が存在することを発見しました。しかし、「なぜ動物に睡眠が必要となったのか」という本質的な問いの解決には至っていません。私たちはヒドラの睡眠制御機構を解明することから、その問いに答えようとしています。
本研究では、ヒドラの睡眠量における雌雄差に着目しています。雌雄差がアミノ酸の一種であるオルニチンによって消失する現象を手がかりとし、その分子機構の解明から動物に眠りが必要となった理由を探ろうと考えています。

ひとこと

睡眠制御はとても複雑です。ヒドラのような構造的に単純な生物を利用し、複雑な睡眠制御をシンプルに理解することに挑戦しています。私たちの研究が、ヒトを含めた高等動物における睡眠制御の解明に貢献できれば嬉しいです。

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