森田 将之 Morita, Masayuki

愛媛大学 プロテオサイエンスセンター講師※助成決定当時

2019稲盛研究助成生物・生命系領域

稲盛研究助成助成対象研究者データ

採択テーマ
ヒト赤血球タンパク質CD55と相互作用する新規マラリアワクチン候補分子の探索
キーワード
研究概要
マラリアは、ヒト体内でマラリア原虫による赤血球への侵入と破壊を繰り返すことで発熱、貧血などを発症し、最悪の場合死に至る重篤な寄生虫感染症です。有効なマラリア対策としてワクチンの実用化が求められていますが、未だに実用化されたマラリアワクチンはありません。
マラリア原虫が赤血球へ侵入するには自身のタンパク質と赤血球タンパク質が相互作用する必要があります。近年、CD55を欠損した赤血球へのマラリア原虫の侵入効率が劇的に減少することが報告されました。このことから、CD55と相互作用するマラリア原虫タンパク質がワクチン候補になり得ると考えられますが、大腸菌などを用いた既存の方法による組換えマラリア原虫タンパク質の合成が非常に難しいという問題がありました。
私たちは、コムギ無細胞タンパク質合成法を用いることで組換えマラリア原虫タンパク質を容易に合成できることを見出し、これまでに2500種のタンパク質の合成に成功しています。この研究テーマでは、CD55と相互作用するタンパク質を2500種のマラリア原虫タンパク質の中から探索し、新規マラリアワクチン候補を発見したいと考えています。

助成を受けて

今回、稲盛研究助成に採択され研究のご支援を頂けることに感謝するとともに、大変光栄に感じております。マラリアは、日本にはありませんが、世界へ目を向けると特にアフリカで多大な犠牲が出ている重要な寄生虫感染症です。マラリアワクチンが実用化されればマラリア撲滅に向けたブレイクスルーになると考えられ、グローバルヘルスへ貢献するためにも、マラリアワクチンの開発は重要な位置付けであると認識しています。本研究がマラリア撲滅へつながる研究となるようより一層精進してまいります。

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