靱 千恵 Chie Aoki-Utsubo

神戸大学 大学院保健学研究科特命助教※助成決定当時

2018稲盛研究助成生物・生命系

採択テーマ
インドネシア産植物に含まれるフェノール性水酸基化合物からの新規肝炎ウイルス治療薬シーズの探索
キーワード
研究概要
B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)は国際的に蔓延する感染症であり、肝硬変や肝癌の原因となっています。現在、B型肝炎の治療で用いられている抗ウイルス療法は、ウイルスの増殖を抑え肝炎を沈静化するものの、ウイルスを体内から完全排除するのが困難です。また、C型肝炎患者の治療で用いられている、直接作用型抗ウイルス剤(DAA)は、高額医療費や薬剤耐性の課題が残されています。このことから、より安価で有効な、新規肝炎ウイルス治療薬の開発が必要とされています。
私たちは、これまでの研究でインドネシアに自生するフタバガキ科植物Dryobalanops aromatica から、新規HCV感染阻害分子として、 vaticanol Bを同定しました。そこで、本研究では、vaticanol Bによる感染阻害機序を明らかにするとともに、より強力な関連物質をインドネシアの植物より探索し、HBVやHCV感染を制御する天然物由来の新規物質の特定を目指しています。

助成を受けて

数多くの優れた研究課題の中から、本研究を稲盛研究助成に採択していただき、大変光栄に感じております。生物多様性豊かなインドネシア国の天然物資源から、有用な抗肝炎ウイルス物質を探しだし、新たな治療薬開発に向けて貢献できたらと思います。

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