Kim, June-Sik Kim, June-Sik

理化学研究所 環境資源科学研究センター研究員※助成決定当時

2020稲盛研究助成生物・生命系領域

採択テーマ
小胞体ストレス応答による植物の開花を促進する遺伝子制御機構の解明
キーワード
研究概要
ストレスは一般的に生物の成長・発生を遅らせますが、場合によっては促進刺激として働きます。植物もその例外ではなく、高温や乾燥など不良環境下では生育遅延とともに開花が早まります。分子遺伝学のモデル植物であるシロイヌナズナを対象とした研究から、細胞内ストレスの一種である小胞体ストレスに応じた遺伝子発現制御を媒介する転写因子bZIP28の機能逆転を引き起こすことで、開花が著しく遅延することを発見しました。本課題では、bZIP28による開花制御の分子メカニズムを究明し、ストレスによる開花促進に対する理解拡大に挑戦します。

ひとこと

昨今分子遺伝学分野では、大量塩基配列解読技術の普遍化や人工知能を駆使した表現型解析の自動化、そして精度の高いゲノム編集技術の普及など大きな変化を経験しています。これからも続く研究環境の変化を素早く捉えることで、個別遺伝子の機能解析に集中してきたこれまでの分子遺伝学から前進し、生命現象のダイナミックスとネットワークへの理解を目指す研究に挑戦します。

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