
スキルミオンのような、空間的に局在した準粒子の運動を考える上では、従来ソフトマター物理が対象としてきた、やわらかな粒子の異常拡散・緩和ダイナミクスについての知見が有用であると考えております。磁気系と分子結晶のスキルミオンに限らず、異なる材料における、一見大きく異なる現象をつなぐ、普遍的な概念を提唱できるよう精進いたします。
分子性結晶における半スキルミオンと、磁性体におけるスキルミオンの凝縮相について、構造形成およびダイナミクスにみられる普遍性・相違点を明らかにした。基礎方程式の違いに由来し、集団座標の運動方程式における質量の有無、ジャイロ項の有無が異なることを示し、そのために、短時間の運動は両者で大きく異なるが、長時間ではマーミン・ワグナーゆらぎが共通して働き、ともに異常拡散を生ずることを明らかにした。
K. Takae, K. Mitsumoto (2024) Diffusionless relaxation of half-skyrmion liquid, hexatic, and crystalline states in a chiral molecular crystal Physical Review Research 6, 043302 DOI: https://doi.org/10.1103/PhysRevResearch.6.043302
K. Mitsumoto, K. Takae (2026) Elastic heterogeneity governs anomalous dynamic scaling in a soft porous crystal Communications Physics 9, 36 DOI: https://doi.org/10.1038/s42005-026-02508-8
理工系領域
