関 貴一 Takakazu Seki

弘前大学大学院理工学研究科助教※助成決定当時

2024稲盛研究助成理工系

採択テーマ
界面振動分光法による,界面分子描像の三次元超解像顕微鏡の開発
キーワード
研究概要
従来の顕微分光法やプローブ顕微法などによる材料表面・界面における局所分子構造や電荷状態の観察法は、分子選択性と水平方向・深さ方向への空間分解能など界面の分子現象を見る上で必要な要件を満たすことは容易ではなく、新奇の界面解析手法の開発が望まれていました。本提案では、和周波発生振動分光法に超解像イメージング技術などで利用されてきた、水平方向の超空間分解技術を拡張し、非接触で分子の構造情報や電荷情報などの界面局在環境を高分解に解像する革新的な顕微分光技術の確立に挑みます。

助成を受けて

本研究では、非接触で分子の構造情報や電荷情報などの界面局在環境を高分解に解像する革新的なオール光学の新規顕微分光技術の確立に挑みます。この技術の実現によって、「実空間で科学する」測定技術を多くの材料・生命科学者に提供し、新たな価値や機能の創成に貢献したいと思います。

研究成果の概要

新たな機能性材料を開発する合理的な設計を確立するためには、様々な材料界面を修飾する機能性分子の官能基の配向や分子の三次元構造、そして電荷密度などの局所界面状態を理解する必要がある。この局所界面情報を取得するための新たな手法を開発すべく、本研究では、界面選択的振動分光法である和周波発生振動分光法への超空間分解能付与のための顕微SFG分光システムの構築に取り組んだ。


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