山口 英士 Eiji Yamaguchi

岐阜薬科大学薬学部講師※助成決定当時

2024稲盛研究助成理工系

採択テーマ
励起アニオン種の戦略的活用に基づく新しい可視光レドックス触媒化学
キーワード
研究概要
光化学において、強力な還元反応の実現は既存の分子変換と一線を画す方法論としての実現が期待させる。本研究では、申請者がこれまで研究を積み重ねてきたイオン性化学種の光励起を起点とした励起強還元剤の創生とそれを基盤とした分子変換反応の確立を目指すものである。

助成を受けて

この研究の実現は安価な原料を利用することで強力な還元性化学種を生み出すものである。これまでに様々な強力な光還元剤が開発されているもののそのどれもが、高価かつ複雑な骨格を有するものである。本申請研究は、既存の金属を利用した一電子還元反応と同等もしくはそれ以上の強力な還元種を生み出すことを目的に研究を進める。

研究成果の概要

本研究では、有機分子から精密に調製したアニオン種が、光励起または適切な反応条件下において強力な一電子還元剤として機能することに着目し、これを活用した新しい分子変換方法論の開発と、その反応メカニズムの解明を行った。さらに、還元剤となる有機アニオン種の分子構造を設計・修飾することで、還元力、反応性、中間体の安定性を制御できることを明らかにした。これにより、従来困難であった結合活性化やラジカル生成反応に対する新たな設計指針を提示した。

Yamaguchi, E., et al. (2025) Photocatalytic C–I Borylation via Halogen Bond-Enabled Electron Transfer: A Strategy for Generating Aryl Radicals from Haloarenes Chemical and Pharmaceutical Bulletin 73, 944-950 https://doi.org/10.1248/cpb.c25-00375


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