中野 亮平 Ryohei Thomas Nakano

北海道大学大学院理学研究院教授※助成決定当時

2025稲盛研究助成生物・生命系

採択テーマ
根圏常在細菌が分泌し宿主植物の成長を制御する生理活性物質の同定
キーワード
研究概要
植物は様々な微生物に囲まれて生きています。特に根圏に常在する微生物は植物の生長や免疫応答、ストレス耐性など様々な生理現象に大きな影響を及ぼします。そのため、野外環境における植物の真の生き様を理解するためには、これらの根圏常在微生物が植物生理に与える影響とその分子メカニズムを理解する必要があります。本研究では、シロイヌナズナの生長と免疫応答を操作する根圏細菌を対象に、その生理活性を担う物質を同定することを目指します。活性物質の生合成経路を明らかにすることで、植物と根圏微生物の共進化の謎に迫ります。

助成を受けて

ヒトの腸内細菌と同じように、植物の常在細菌も「植物の一部」です。微生物との相互作用を通じて植物を見つめ直すことを目指す中で、この助成金によるサポートや3Sの皆さまとの交流を通じて、さらに高いレベルへと発展させていくことを目指します!

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