坂本 雅行 Masayuki Sakamoto

京都大学大学院生命科学研究科特定准教授※助成決定当時

2023稲盛研究助成生物・生命系

採択テーマ
脳深部イメージングのための超高輝度プローブの合理的設計
キーワード
研究概要
高次脳機能の回路メカニズムを解明する手法として、蛍光カルシウムイメージングによる神経活動計測が広く用いられています。しかしながら、既存のカルシウムセンサーはいずれも蛍光輝度が不十分なため、イメージングは生体脳の表層部に限られていました。本研究では、生体脳において非侵襲的に脳深部の活動イメージングが可能な超高輝度な新規センサーの開発をおこないます。

助成を受けて

この度は稲盛研究助成に採択いただき、ありがとうございます。優れたセンサーを開発してサイエンスの発展に貢献できればと思います。

研究成果の概要

生体イメージングに適した新規赤色カルシウムセンサーRCaMP3を開発した。二光子励起ならびに生体イメージングにおいて最大限の性能を発揮できるよう、センサーの蛍光特性や発現レベルの最適化をおこない、高輝度化・高感度化を実現した。これにより、従来のセンサーでは困難であった広視野イメージングにおいても、単一細胞レベルの解像度で神経活動を計測することが可能となった。


Yokoyama T, Manita S et al. (2024) A multicolor suite for deciphering population coding of calcium and cAMP in vivo. Nature Methods 21, 897-907 doi: 10.1038/s41592-024-02222-9


関連ニュース

領域が近い研究者を探す

生物・生命系領域